糖尿病の合併症で一番恐ろしいのが動脈硬化です
糖尿病とは血液中のブドウ糖濃度が、健康な人よりも高い状態が長年続いている事をいい、それ自体は症状として何も出るわけではないのですが、高い血糖値の血液が長年全身を駆け巡って、血管を傷つけた結果起る各種の合併症が悲惨な症状を引き起こすので、大変恐れられています。
血管には毛細血管と大血管があり、それぞれで糖尿病特有の血管障害がみられます。
大血管とは心臓・脳・脚などの動脈のことをいいますが、5年、10年と高血糖の血液にさらされ続けて動脈の壁が傷つけられ、内皮障害が起きて慢性の炎症のようになります。
そして、徐々に動脈の壁が硬く厚くなって動脈硬化へと進行していきます。
動脈硬化の恐ろしさは、血管内壁の硬化した部分が剥がれやすくなって血管内の異物になるのと、血管内の断面積が狭くなっているため、異物が詰まりやすくなっている事です。
心臓の動脈が詰まると心筋梗塞となり、脳内で詰まると脳梗塞に、脚の動脈では詰まった地点から先の壊疽が起ります。
脚の先の毛細血管で糖尿性神経障害が起きていれば、感覚が鈍っていてほんの少しの傷でも細菌感染が起りやすく、組織の壊疽から脚切断という最悪のケースも考えられます。
ただ、動脈硬化の段階に至るまでには数年以上の時間がかかるものです。
血糖値が高いと気付いた時すぐに食事療法と運動療法を始めれば、その程度は数年放置した時よりも、はるかに楽なプログラムのはずです。
もちろん、内服薬もインスリン注射も必要ありません。
血液検査で早期発見するのは充分可能な病気なので、健康的な生活習慣を目指して下さい。
カテゴリ: 糖尿病の弊害・合併症
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